現状分析と適性判断で安全な調整
トルクマネージメントはSIMPSON Inc.が開発した新しい調整概念である。既存の音響製品の中にはネジの強度限界を超えて締め付けられた物やネジ穴精度の低い物等様々な状況が存在する。また長期間動かしていないネジや粘性の高い塗料の使用された機材では膠着が発生し調整者を悩ませてきた。マネージメントソフトウェアは各ネジの現在状況を正確に分析してわかりやすく表示（左図；現状）し、測定・調整時に使用するトルク値についても危険を予測し各ネジとネジ穴について個別の調整適性を的確に判断し提示（左図：調整）してくれる。もちろん木ネジにも完全対応。

超強力な「順化」プロセス2とWait Time
「順化」プロセスには湿度と気温が大きく影響する。ソフトウェアの湿度Hygro・温度Tempに入力すると「順化」プロセスに必要な指定Wait Timeが自動計算で表示される。Wait Timeの間、5分ごとの出音の変化を聴いてみることをお薦めする。特に最初の15分の変動はあまりにドラスティックであり、トルク、ひいては物性の音への影響の大きさに驚愕するであろう。またWait Time終了後、推奨調整値を与えた際の効果の大きさでTMSの底力を知ることとなるのだ。

テンプレート
TMS3.5は以下のスピーカー等についてのテンプレートが用意されている。
YAMAHA NS-10M MSP10 GENELEC S30NF 1029A 1030A1030A 1033A 1038A 1037B 1038A 1036A 1035A ME900A REY AUDIO RM-4B RM-7V Dynaudio Acoustic M3 BM6A BM5A KRK V6 Bluesky Sat 6.5 Sub12 FOSTEX NF-1 SONY SMS-2P SRS-Z1 ZS-F1 Mackie HR624 ALESIS M1 JBL ProjectK2 4331A 4435 4343 4344MKII 4348 4303 4425 S3100 CONTROL 5 Control 12SR Control 8SR J316 Pro EAW MS63 M&K S-150 THX ATC 100A Eggleston Works Savoy Wilson audio System6 B&W Signature800 Signature805 N801 Matrix801 CDM7NT CDM1 703 704 705 Wilson Benesch Bishop PMC BB5 MB1 IB1 LB1 OB1 FB1 GB1 TB2SM DB1 Dynaudio CONFIDENCE5 Contour3.0 Audience 122 Audience 42 Mcintosh XRT-290 LS340 Quadrature DSP-1 Sonusfaber Cremona SIGNUM MINIMA Zingali OCM-106 Tannoy Turnberry ELAC 310 JM Lab MU Quad Model 11 Acoustic Energy AE1 ProAc Response Four Victor SX-9 Audio Pro Image44 Image11 C5 USHER CP-8871 M-700II S-520 S-525 X-719 SW-102�V 他電源・楽器・機材等から3種選択。

収録されていない機種についてはネジ構成等を画像、文書等で support@simpson.co.jpへ送ることで無償作成してくれる。

ソフトウェアを使用せずに調整することは避けましょう
ソフトウェアの支援を受けない調整には機器の破損を招く可能性が極大化します。必ず現状の測定から調整というプロセスで行ってください。